高森町 ・ この町を もっと元気に もっと好きに

TAKART 第29号

サンザシのこと知らない人集まれ~! ②

サンザシの歴史について、日本で唯一サンザシの栽培を手掛けてる(たぶん)高森町より、情報発信しま~す。

ヨーロッパにおけるサンザシの歴史
ヨーロッパにおいてサンザシは、薬用だけでなく防護や魔除けとして利用されていたんですよ。
ヨーロッパに広く分布する「西洋サンザシ」は大きく分けて2種類あって、高いタイプと棘があって背の低いタイプに分けられるんです。背の高いタイプは街路樹や庭木などの鑑賞用として、背の低い棘があるタイプは、家の防護(垣根)や魔除け、家畜などの囲いとして用いられたようです。鋭い棘のある枝や独特の匂いが家や家畜を守り、悪霊を追い払うと考えられていたようですね。サンザシの棘はマジ痛いから!
 しかも、あのキリストがかぶっている冠はサンザシのトゲトゲ枝で作られたという逸話がのこされていることから、サンザシが神聖視されて「復活の木」や「生命の木」として文化的に広まったという背景があったんですね。

西洋サンザシの鋭い棘 ※ 刺さるとマジで痛いから!!

 また、5月に咲く白い花(※ 西洋サンザシの一部にピンク色あり)はとてもかわいらしく、街路樹や庭木として人気があるようです。サンザシの花は英名でMayflower(メイフラワー)とよばれていて、イギリスの清教徒がアメリカに渡った船の名前に由来しています。
因みに、サンザシは「Hawthorn(ホーソン)」といい、haw(垣根)の意、thorn(刺)が語源です。豆知識が増えましたね!

サンザシの花の蜜を集めるミツバチ(5月中旬頃)

満開のサンザシの花 (5月中旬頃)

③につづく

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連情報

PAGE TOP