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映画100本宣言:(ネタバレ注意)59本目「GODZILLA」

   

2014-08-03 13-01-0001「GODZILLA」(2014年)です。
満を持して製作された新・ハリウッド版「ゴジラ」
感想を書いていきます。

あらすじ

1999年。フィリピンの炭鉱で巨大な化石が発見される。
同年、日本のある都市の原子力発電所に勤務するブロディ夫妻は、謎の振動と電磁波を探知。その調査を独自に始めるが、直後振動により原子炉は暴走。妻のサンドラは命を落とす。

15年後。ブロディ夫妻の長男・フォードは軍の任務を終えて、サンフランシスコの家族のもとに帰ってくるが、日本に暮らす父・ジョーが立ち入り禁止区域に入って逮捕されたと聞き、来日する。
ジョーは、サンドラが死んだ原因を究明するために、調査の赴いていたのだ。
釈放されたのち、なおも禁止区域に入る父に、なし崩し的に付き合わされるフォードだったが、立ち入り禁止区域にはもはや放射線はなかった。
そののち、パトロールに捕まり、研究施設に護送される。

そこでは巨大な繭が管理されていた。
その繭は今にも羽化しようとしており、果たしてそこから巨大生物が生まれた。
そこでジョーは命を落とす。

施設の芹沢博士によると、生物は現在よりも高濃度の放射線があった時代の生物の生き残りであり、名前をムートーといった。

1954年。原子力潜水艦がある巨大生物を発見した。
第二次世界大戦を皮切りに世界各地で核実験が行われたために、放射能濃度が上昇したために出現した怪獣。
芹沢博士はそれを「ゴジラ」と呼んだ。

ムートーに復活により、ゴジラも復活すると芹沢博士は予言した。

一方、フォードは家族のもとに帰るために帆走するが、ムートーとゴジラの出現のために、二匹の戦いに巻き込まれていく。

2014-08-03 13-01-0004

アメリカ人の「ゴジラ」

本作を見て最初に思ったのは、「怪獣とモンスターは似て非なるものだな」ということです。

怪獣を直訳するとモンスターになるのでしょうが、この二つは明らかに違います。
本作のゴジラはモンスターかもしれないけど、ぼくらの考える怪獣とは少しずれている印象を受けました。

怪獣というのは、理屈を超えた存在です。
多少ファンタジーでもいいのです。
「巨大な生物が暴れる!」というのが怪獣です。

前作のハリウッド版ゴジラは、ゴジラを生物的解釈をして失敗しました。
マグロを食べたり、たまごを生んだりしました。

本作においてのゴジラはその点は大丈夫でしたが、ムートーは明らかに生物として描写されていました。
オス、メス設定があり、メスはオスに比べて巨大。
たまごも抱えていましたし、産卵もしました。

この辺りに少し怪獣としての弱さを感じました。
生物は弱点が豊富です。
限りある命の存在です。
怪獣は、そういった理屈を超えた存在であってほしいと思います。

ゴジラは「king of monster」としてカリスマっぽく描写されていたものの、ムートーの存在で、やはり生物としてのリアリズムから脱却できていないのかと感じました。

さらに、今回のゴジラは人間に対しては無関心で、むしろムートーを倒すための存在として、人類の希望になっていました。
平成ガメラをほうふつとさせる設定ですが、ゴジラは凶悪であってほしいのがファン心理ですね。

しかし、シリーズで製作されるのであれば、そのあたりはまだ言及するべきではないのかもしれません。

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人間ドラマ

本作のメインのストーリーラインは「フォードが家族のもとに帰る」というものです。
距離のあった父親の、母や自分に対する変わらぬ愛情をしり、自分が家族を守るために奮闘するというストーリーは感動的です。

しかし、その分、ゴジラ登場まで時間がかかったのも事実。

日本のゴジラ映画だと、対戦相手との大きな戦いが、作品の中で3回ほどあるのですが、少ない気がしました。
別にそれはいいんです。
多分、僕が固定概念で決めつけてかかったせいです。

むしろ、そういうわかりやすい本筋があったことで、特撮に耐性がない人でも受け入れらる作品になったと思います。

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1作目(1954年)との共通点

本作は、ムートーによって死亡する人が結構生々しく描写されています。

復活し、歩き出したムートーから逃れようとする人々が普通に踏まれたり、あるいは叫びながらつかまったり。

日本のゴジラシリーズは、そういった個人が死亡する描写は極力控えられていた気がします。
ゲストの出演者が、チョイ役でゴジラに殺されてしまうなんてことはありましたが、一般人が死んでいく描写は、怪獣がビルを壊すなどで間接的に描写されるのがほとんどです。

しかし、1954年の一作目に関しては、原爆や戦争へのアンチテーゼがあり、死んでいく市井の人々を丁寧に描写していました。
そこにまぎれもない恐怖があり、それがゴジラを名作にしたゆえんだと思います。

今作の容赦ない死者の描写に、一作目のリスペクトを感じました。
「怪獣」という「災害」の描写です。
怪獣同士の戦いをメインにするとできない演出だと思います。

これからのゴジラ

ハリウッド版は今後も何作かつくられていくのでしょう。

しかし、こんなすごい映像をつくられると、今後国内でゴジラをつくれるのだろうかと心配になってしまいます。

放射能で生まれた怪獣なので、現段階では国内で製作するのは難しいでしょうけど、そのうち復活するときに、ゴジラはどうなるのか。
やはり、お家芸の着ぐるみで作ってほしいけれど、本作と比べると映像的に茶地位印象になることは目に見えています。
きっとファンしか見ないでしょう。
かといって、国内のゴジラもCGになるのもなんかいやです。

とはいえ、ハリウッドでも「ゴジラ」が製作されたことは喜ばしい事なのは紛れもない事実です。
次回作はキングギドラやモスラが出ることがアナウンスされています。

顔もアメリカ人ぽくなり、なぜか守護獣っぽくなったゴジラですが、応援したいと思います。

@babarts1979

映画100本宣言で観た映画のまとめはこちら⇒映画100本_2014年

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