mo! もあざん

当ブログは新米作家馬場貴生のブログを使った自分メディアです。ものづくりの中からの発見などを通じて、僕自身がステップアップしていくさまを発信していきたいと思います。

*

スーパー戦隊に見る「継続させる努力」

   

特撮を語るにつれ、スーパー戦隊は外せない。
しかし、スーパー戦隊ほど一言で表すのに難しいシリーズもない。
と言うのも、そのシリーズの長さこそウルトラマンや仮面ライダーには劣るものの、作品数に関してはスーパー戦隊は最多だからだ。
それと言うのも、ウルトラマンも仮面ライダーもシリーズの中断を何度か経て今があるのに対して、スーパー戦隊は1度しか休止期間を置いていないせいである。
まさに「スーパー」である事が、スーパー戦隊の最たる部分だ。

20130115_supersentai_2スーパー戦隊も元々は石ノ森章太郎に端を発する。
第1作の「秘密戦隊ゴレンジャー」と2作目の「ジャッカ―電撃隊」は彼の原作である。その後石ノ森が原作から外れ、米マーベル・コミックとの契約によって製作された「スパイダーマン」を挟んで、第3作「バトルフィーバーJ」が製作され、その後、現在まで休むことなくシリーズは続いている。

最初はゴレンジャーとジャッカ―電撃隊はシリーズとしてカウントされていなかったが、後になってゴレンジャーから含めて「スーパー戦隊」と呼称されるようになった経緯を持つ。

スーパー戦隊の歴史はその長さにある。
シリーズを休まず継続するのは容易ならざることだろうことは素人でも想像に難くない。
子供の頃、毎週楽しみに見ていたシリーズだったが、子供心にどれがどうだったかという事を覚えていない。

しかし、小学校高学年ぐらいで意識して一度視聴を辞めたのを憶えている。
その後もシリーズは続jき、たまたま見た「忍風戦隊ハリケンジャー」のハリケンブルー役の女優さんがかわいかったので、それからまた見だすようになった。

子供の頃は意識していなかったが、スーパー戦隊シリーズは作品ごとの工夫が侮れないのである。
もちろん、仮面ライダーもウルトラマンも同様の事は言えるのだが、スーパー戦隊は顕著だ。
それと言うのも、シリーズは継続してきたけども、危うい時期は幾度となくあり、それを潜り抜けてきた泥まみれの歴史があるからである。

長い歴史の中でもエポック的な作品をピックアップすると、

「バトルフィーバーJ」……巨大ロボットが初登場。
「科学戦隊ダイナマン」……それまで一枚岩だった敵組織内部での上下争いをドラマとして入れ込んだ作品。
「超電子バイオマン」……女性戦士が二人となる。
「超新星フラッシュマン」……「地球に生まれて、別の惑星で育った」という設定は残留孤児の問題をテーマとして盛り込んでいるせいである。終盤の展開は、悲壮感に満ち、未だ語り草となっている。二号ロボが初登場。
「鳥人戦隊ジェットマン」……戦隊内での恋愛模様がドラマの中心として描かれた。よくネタにされるが、ストーリー自体は重厚で、僕が最も好きな戦隊でもある。
「恐竜戦隊ジュウレンジャー」……追加戦士初登場。これ以降、一部を除き、追加戦士は定着する。

以降は毎年のように作風を一新して、野心的に製作されている。
そうやって2011年「海賊戦隊ゴーカイジャー」で、過去の戦隊とのクロスオーバーが実現する。
第1話で「レジェンド大戦」として、過去の戦隊たちが一堂に会して宇宙帝国ザンギャックとの戦いの末、それを退却させるものの変身能力を失うというシーン。
レジェンド大戦は劇場版で詳しく描かれ、それはそれはファンを歓喜させた。

その喜びがもたらしたのが製作陣のたゆまぬ努力であることは言うまでもない。
その人気におぼれることなく、常に面白いものを、新しいものをと挑戦してきた歴史である。

20130115_supersentai_1

実際、現在放映中(2013年1月23日現在)の「特命戦隊ゴーバスターズ」では、巨大ロボット戦を改めて考え直している。

スーパー戦隊シリーズの大体の話の流れはこうである。
事件が起こる。
敵組織が絡んでいる。
変身し闘う。
倒す。
敵が巨大化する。
ロボで倒す。

ドラマとしてみると、敵を倒した時点でドラマは終わるわけだから巨大戦は子供へのサービスのようなものである。
敵が巨大化する必然は必ずしもない。
そこに疑問を持った製作陣が、エネトロンという資源エネルギーを設定し、それを奪うために敵が巨大ロボを仕掛けてくると言う設定を盛り込み、巨大戦にドラマを与えた。

シナリオを勉強中のみとしては、このエピソードには心打たれた。
シナリオ製作は余分な部分は削っていく作業である。しかし、必然のないものを残し、必然を与えるという作業は、子供番組であるスーパー戦隊ならではの思考と言える。

そして、おそらく毎年のようにこのような自問自答を繰り返し、新しいヒーローを世に送り出しているのだ。

ただ継続してきた訳ではない。それだけでシリーズがここまで続くわけがないのだ。


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

 - コラム, 作家, 特撮, 表現 , ,

ad

ad

コメントを残す

  関連記事

20121212
「着る毛布」から、発想法を考える。

amazonで着る毛布がベストセラーらしいです。凄いですね。 何より、そのアイデ …

a1640_000308
もし「アイデアが出ない!」と思った時の対処法。

「アイデアが枯渇した!」と思うことがあります。 しかし、そういう時こそ「いや、ま …

blog-0001
人生が「ちょっとだけ変わった」と思える3つの方法。

「自分を変えたい」と思っていても、突然違う人生を生きることはできない。 人生その …

桃太郎に心理描写を加えて、ドラマ性を増す。

皆さんご存知の桃太郎。 僕思うのですが、桃太郎という話は、心理描写が全くなく、ド …

会話は「でも」で返すべきではないたった一つの理由

普段から使わないようにしている言葉があります。 「でも」です。 相手の話を聞いて …

もっと自由であるために、自分の心に正直になる。

素直になってみれば、新しい自分を発見する。 今回、ランニングの連続出走記録を一旦 …

20130325_puricua_2
アニメ:スマイルプリキュアに学ぶ、勉強する意味。

「スマイルプリキュア!」16話「れいかの悩み! どうして勉強するの!?」が大変興 …

【美味しんぼ】マンガは社会に問題を投げる必要はない。

スピリッツで連載中の「美味しんぼ」が「福島の真実」と題したエピソードで、「風評被 …

20130226
ワーキング・プアの為の夢に向かう節約術:金銭管理は、自己プロデュースの一歩目。

先日、お金の管理の為に新しい銀行口座を作りました。 すると、節約がしやすくなり、 …

2014-04-25 07-12-0001
【タモリ学】「露天風呂2分で飽きるよね」から学ぶブランディング。

タモリさんの言葉に「露天風呂2分で飽きるよね」というものがあります。 なかなか言 …

スーパー戦隊に見る「継続させる努力」

当ブログは新米作家馬場貴生のブログを使った自分メディアです。ものづくりの中からの発見などを通じて、僕自身がステップアップしていくさまを発信していきたいと思います。

Copyright© mo! もあざん , 2013 All Rights Reserved.