高森町は市田柿発祥の里。町(高森町市田柿発祥の里活用推進協議会)では市田柿をモチーフにしたカレンダーを毎年発行しています。
当初、カレンダーの発行は高森町商工会が企画し始めました。もう15年以上も(20年以上かも)前のことです。写真コンテストを開催して、受賞した作品を使ったりもしました。当時は衛生面でいまほど厳しくなく、軒先に干された柿すだれは絶好の被写体でした。最近は絵になる風景は少なくなりましたが、市田柿のクオリティーは格段に進歩しました。
古いカレンダーはもう残っていませんが、最近のものが残っていましたのでご紹介します。
■2015年:典型的な柿すだれの風景。山吹・龍口の農家です。床に映り込んだ影が美しい。写真右下の柿は模造品です。
■2016年:柿の木と山と青空……。高森町の秋の風景です。晩秋の柿すだれは哀愁を帯びていますが、木に実る柿は明るく元気です。
■2017年:松源寺(下市田)の鐘楼堂の風景です。この年のNHK大河ドラマを意識して「井伊直虎の許嫁 直親(亀之丞)ゆかりの地」とあります。2017年は松岡城址に多くの人が訪れました。
■2019年:写真は旬彩館です。市田柿はGI登録産品として、この年から地理的表示(GI)保護制度認証マークが入りました
■2020年:写真は吉田の宮島さん宅。懐かしい柿すだれの風景です。「市田柿は高森町で生まれて113年」とあります。へぇ~、そうなんだ。「世界一美しい干柿」のフレーズ、いいですね。
■2021年:柿すだれの写真に代わって、柿の木の風景が大きく載っています。背景の山と青空も明るくさわやかな印象です。
■2022年:この年は柿の写真そのものが大扱いされました。品良く置かれた干柿の背後に、色づいた柿の葉がアクセントになっています。
■2023年:柿すだれと柿の木と干柿の3点セット。柿の色も時の経過の中で、添えられた言葉のように「ゆっくり、じっくり」美味しくなっていきます。
■2024年:豊穣(ほうじょう。五穀が豊かに実る)、燦爛(さんらん。光り輝く、華やかで美しい)、澄明(ちょうめい。澄みきっていること)、繊細(せんさい。微妙で優美な様)。まさに市田柿ですね。
追伸:2025年の市田柿カレンダーは現在作成中とのこと。完成したら改めてご紹介します。
高森町内で、上の写真のような懐かしい風景を写真に撮れる場所をご存知の方、ぜひ教えてください。
コメント