「高森五山」は高森町を代表する五つの山。本高森山、前高森山、牛牧山、吉田山、大島山をいいます。地図に山名が記載され、国土地理院の三角点が設置されている点が、町を代表する理由です。
(三角点:三角測量の際の基準点。また、基準点に設けた方形の花崗岩あるいは金属の標識。一等から四等まであり、それらを結べば全国を覆う三角網となる)
◆本高森山
標高:1890.11m
特徴:高森町の最高峰。木曽山脈の主稜線から風越山へ延びる支尾根上にあり、山頂は高森町・飯田市・松川町の境界。大島川の水源。山頂周辺ではシラビソ、トウヒ、コメツガの亜高山針葉樹林がみられる。
◆前高森山
標高:1637.36m
特徴:三角点は頂上の北東側にあり、真の頂上は1646m。釜を伏せたような曲線の山容が印象的。全山カラマツに覆われている。旧山吹村と市田村との境を示す大正時代の境界石が今も残る。
◆牛牧山
標高:1480.87m
特徴:牛山連山の最も奥に位置し、牛籠山(うしろうやま)とも呼ばれる。飯田市との境をなし、背後は上郷の野底山。本高森山まで飯田市との境界の尾根が続く
◆吉田山
標高:1450.6m
特徴:町内のどこからでも望めるシンボル的な里山。山頂を挟んで戒壇不動、不動滝と、東西に不動明王が祀られる山岳宗教の山でもある。山頂周辺にブナ林がみられ、町内では希少な存在
◆大島山
標高:941.35m
特徴:大島山地区の背後の山。全山カラマツに覆われる。盗人道より前(東側)に位置し、「仏ヶ洞」「神明洞」「袈裟ヶ洞」等、山麓の瑠璃寺との関係を伺わせる地名が多い
高森五山(豊丘村てっぺん公園から)
五山への登山道
◆本高森山
①高森カントリークラブの上、林道小沼大沢川線終点の登山口から登る
◆前高森山
①高森カントリークラブ上の登山口から本高森山登山道を登り、途中前高森山分岐点から山頂へ
②吉田山頂上から北方へ尾根をたどり、三角点手前で①のルートに合流
◆牛牧山
①牛牧マレット場の西側、米の沢から前山、猿懸、クララを経て尾根どおしに登る
②弓矢沢の上流、ヌク沢から座光寺財産区有林の境界尾根を登り①に合流する
◆吉田山
①堂所から吉田山キャンプ場を経由するコース
②山の寺から戒壇不動を経て直接頂上をめざす最短コース
③出原林道終点、吉田林道終点から登るルート
◆大島山
①竹原建材前から反射板を経由して尾根伝いに登るルート
②堂所から神護沢沿いに盗人道を北上し、途中の峠状から吉田区有林巡視路をたどるルート
高森五山(豊丘村林公園から)
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